ヘアバームの特徴といえば髪に潤いを持たせつつ、パサつきやボリュームを抑えることができる点。
この特性を上手に活かすことで、くせ毛の人にとって手放すことのできないヘアアイテムとなります。
もう何年もバームやらポリッシュオイルやらと目立っていますが、未だにそのメリットを生かせていない人も多いと、現場で働きながら感じている今日この頃。
ヘアバームがもっと早く世に出ていれば、世の中のくせ毛など悩みのある人が、あまり気にせず暮らせてこれたんじゃないかと悔やんでしまいます(言い過ぎ笑)。
ヘアバームの良さをあらためて広めるために、今回はくせ毛の人に対して熱い思いを綴っていきます。
目次
ヘアバームはくせ毛にこそ最幸
わたしは美容師をやってきて、くせ毛の人に必ずヘアバームとオイルを使うように促してきました。
その甲斐あって、ヘアバームやポリッシュオイル類を手放せなくなっているくせ毛のお客さんは年々増殖しています。

初めてヘアバームの記事を書いたのが5年前で、今も日本中で売れ続けているなんてその時は想像もできませんでした。
何が言いたいのかって5年も単独で売れ続けるワックスなんて、美容師やって長くなるけどかなり異例のこと。
売れている理由はその守備範囲の広さ。ストレート毛でも、くせ毛でもヘアバームを使えばお洒落なヘアスタイルになるけど、特にくせ毛の人にこそ効果を発揮しています。
くせ毛のパサつく髪にヘアバーム
くせ毛の人は髪の動きがランダムになってしまって、とくに外ハネした髪がパサついて見える原因になります。
そのパサつきさえ抑えることができればヘアスタイルは格段に見栄えが良くなり、まるで魔法のよう。
ただしヘアバームは使い方や使い心地に癖があり、慣れも必要です。
スタイリングのコツは、ヘアバームを仕上げ剤として、乾かす前にオイルも使ってダブル効果を狙うこと。
くせ毛の人は髪を乾かす前に必ずオイルを使用
くせ毛の特徴として、髪が乾ききったときにクセが発動してしまいます。

髪が濡れているときはそうでもないのに、乾くにつれて頭が爆発したり髪がうねってきますよね?
つまり髪が乾燥しなければくせ毛も弱まるということ。
ヘアバームを使う前にオイルで乾燥を防ぎ、仕上げをバームで行う。
くせ毛を攻略するためにはこの手順が必要不可欠となります。
大切なので繰り返し説明します!髪が広がる前にオイルを使う。または髪がパサつく前にオイルを使う。これが大事。
なのでヘアバームと同じくらいヘアオイルもマストアイテムとして準備しておきましょう。
くせ毛にヘアバームを使うまでの手順
髪を乾燥させないためのヘアオイルは何でも良いわけではありません。
揮発しないタイプのオイルがヘアバームとの相性が◎
有名なのはトラックオイルとN.のポリッシュオイル。市販のものではベビーオイルが有名です。
それらのオイルを使用して以下の手順でヘアバームを使用しましょう。
- 髪の毛を洗う
- タオルドライ後、髪が濡れている間にオイルを中間〜毛先に馴染ませる
- 乾かしすぎない程度に髪をドライする
- ヘアバームで仕上げる
以下で補足していきます。
(2)の使用量はオイルをたくさん使用するほど、髪の質感がウェッティになります。それと同時にくせ毛の広がり、毛先のパサつきも抑えられていきます。オイルの特性によって濃度も異なるので、くせの強さや髪の広がり度合いで好みのオイルを選ぶようにしましょう。
(3)髪が乾燥するほど広がったりパサついたりするので、8割~9割くらいを目安に乾かします。
(4)ヘアバームで仕上げるときのコツとして、オイルが足りないところとパサつきやすいところを中心にヘアバームを馴染ませます。パサつきやすい部位は顔まわりのクセが強い部分ともみあげ、襟足の後れ毛など。耳に髪をかける人は耳周りも丁寧につけましょう。
またヘアバームは髪に馴染むまでに時間がかかるので、手のひらの体温で溶かしてゆっくりと馴染ませるのがポイントです。冬など気温が低いときなど特に気をつけましょう。
くせ毛にオススメのヘアバームとオイル
くせ毛をお洒落にスタイリングするならヘアバームとオイルのダブル使いが最適です。
最後にオススメのバームとオイルを紹介します。
オススメのヘアバームは皆さんご存知のN.ナチュラルバーム。
少しだけスタイリング力があるので、くせ毛特有の毛先のパサつきを尖るようにまとまりを持たせることができるのでオススメ。
オイルは以前流行した揮発するようなヘアオイルではなく、全身に使えるようなオイルを使用します。
ただし使用量に応じてオイリーになる性質があるので、ウェッティになる重めのタイプと、なるべくウェッティにならない軽めなタイプで好みが分かれてきます。
ウェッティになるタイプは、個人的にはコスパが高いのでN.のポリッシュオイルがおすすめ。
細毛の人が濃いオイルを使うと、少しつけすぎただけで過剰なウェット感が出てしまいます。
数日髪の毛を洗っていない人のように間違われないか心配な人が続出することから、ポリッシュオイルやトラックオイルNo3が使いにくいと思われている所以です。
くせ毛でもボリュームが少ない人、または髪の毛が細い人などはトラックオイルNo1がオススメです。
これらのオイルを使ったことがないオイル初心者にもトラックオイルNo1を勧めたいと感じています。