美容師の仕事はブラックだ

 

客観的に世間からそう見られている美容師の仕事について、あまり書きたくないネタではあるけれど、ブログをやっている以上はいつかこの話題について書こうとは思っていました。

 

事実、筆者の私もそんなサロンに勤めていましたし、ブラック美容室特有の宗教的な思想や体制を体験している一人でもあります。

 

現在の美容室の経営は、脱ブラック的な思想でサロンを運営している店も増えてはきているように感じますが、それらはまだまだ足りません。ごく少数です。

 

そんな脱ブラックなサロンを応援するとともに、今回はブラック美容室での体験と、どうやったらブラックなサロンを脱することができるかという持論を展開してみたいと思います。

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ブラック企業の美容室、それが当たり前だと思ってる?

スタッフの冷遇やイジメ、勤務時間の長さや低賃金など「美容室はブラック企業だ!」といわれてしまうからには、それなりのブラックな企業の体質があります。

 

まずは筆者である私が独立する以前に勤めていた会社での体験をお話ししていきます。

美容室のブラック企業っぷり

ブラック企業のイメージ

以下は私の実体験にもとずく嘘のような実話です。

 

  • 勤務時間の平均は15時間
  • 残業代、ボーナス、退職金は無し
  • 社会保険も無し
  • 定休日は練習やモデルハント(有給ももちろん無し)
  • 暴力を社長が公認していた(社長も殴る)
  • ミスをすると坊主に頭になる
  • パワハラは日常的(社長はセクハラも、)
  • 何をするにも自費
  • 退職時に旅行費積み立てを教育料として没収

 

ザッと簡単に書き出しただけでこれくらいです。他にも土下座をさせられるのが当たり前だったり、インフルエンザとわかっていても出勤させられました。

 

あげくの果てに退職後は「お前がやめたせいで売り上げが下がった」との名目で裁判を起こすと脅されました。ちなみに私は年内で辞めると4月28日に社長に申し出たのですが、4月30日付で「やる気がないのが伝染する」との理由で解雇になっています。

 

他にもあげればキリがありませんが、大まかにはこんな感じでした。

 

命までは取られなかったけど、きっと奴隷以下の扱いです。ブラック企業なんてレベルではないですよね。やめていくスタッフの半数はうつ病になっていました。

 

なのでそのサロンで10年働いた間の離職率は90%を超えていました。

 

ここまで異常な環境なのは極端な例だと思いますが、長時間の労働やパワハラ、残業代の未払いなど思い当たる美容室のブラック環境はいまだに健在のはず。

 

危険だと思うのは働いている美容師が「ブラックではない」と思い込んでいるケースがけっこう多いことです。

 

ブラック企業にもかかわらず、なぜそんな思い込みがまかり通ってしまうのでしょう?

精神論が多すぎる

ブラックな体制の美容室では効率よりも”努力”という言葉が神聖視され、結果よりも”目に見えるわかりやすい努力”が美しいとされる傾向があります。

 

その努力は「自分の将来のため」だと教育されるので、yahoo知恵袋の質問などでも「ブラックというのは間違いだ」という現役の美容師の意見が目立ちます。

 

たしかに自分の将来のためでもありますが、そう教育されてサロンのために働かされているのもまた事実です。

 

それに気づかずブラックな体質を肯定する先輩が、新たに後輩を指導するわけですからブラックな体制のピラミッドが出来上がっていきます。

 

本当は無駄に残業させないように「どうやったら効率よく時間を使えるか?」などの効率化に時間を割くべきですが、ブラックなサロンでは無駄にダラダラと効率の悪い仕事のしかたが美化されている傾向があると思います。

 

どこを頑張ったら良いのかわからないから最終的にただの”努力”という言葉が”正義”であるかのような風習が広がっていく。行き着く先は精神論でした。

 

そうならないためにも、ブラックな美容室ではスタッフの育成のプランニングや効率化についての議論をもっとしていくべきだと考えます。

ブラック企業だという自覚が大事

ブラック企業を正すためには、まずは自分がブラックな環境におかれていることを素直に認め、それを改善する方法を話し合うことが大事です。

 

それを会社主体で行うことで、それを見て育った新たな美容師が同じように企業をより良い方向へ改善するように努力をしていくようになります。

 

議論した末のアイデアを素直に実行し、試行錯誤することで美容業界の新たなスタンダードが出来上がっていくのではないでしょうか。

 

そのためには経営者が先頭に立ち、今の業界を改善するという覚悟が大切です。

 

今のままではブラック企業の烙印を押されたままなわけですから、今の経営を見直してみましょう。

経営を学ぶ機会が少ない

そもそもなぜ美容師だけがこんなにも待遇が悪くて当たり前なのかというと、経営について学ぶ機会が少なかったからだと思います。

 

技術を習得して職人気質なまま独立してしまったために経営のことがわからず、これほどまで効率化が進んだ現在でも昔のままの体制が維持されてきました。

 

美容師はたしかに忙しい仕事なので情報が偏っているため世界観が小さく、ピラミッドの頂点に立つオーナーは神様に等しい存在になります。

 

神様はコンプライアンスについても何も知らなくても神様ですから、自然と現状維持バイアスがかかり「このままで良い」と満足してしまった結果が現在なのだと思います。

 

では経営者はどのように学んでいけば良いのでしょう?

他の企業を手本にする

美容室のオーナーは、社長と言っても社会全体で見ればただの中小企業の社長です。

 

そんな中小企業がブラックになりがちなわけですが、コンプライアンスを遵守し企業努力している会社はいくらでもあります。

 

それらの優良な企業のマネをするのが一番の近道だと考えます。

 

ほとんどの優良企業の社長は”神様”ではなく、社長の仕事をしています。

 

その社長たちが会社をどのように導いていくのか?それを素直に受け止めることができれば、きっと「このままではいけない」と思うのではないでしょうか?

 

「オレたちは美容師だからそんなのムリ」ってな理由でブラック企業のままの体制では人が残ることはありません。

 

今の美容師の劣悪な環境はニュースにもなり、日本中でも有名です。

 

そんな仕事に就きたいと思う人材は減り、悪循環が生まれます。人材確保が第一の美容業は人がいなければ企業は成長できません。

 

まずは自分たちの環境を認めること、そして優秀な企業の体制をマネることが脱ブラックへの近道ではないでしょうか。

ブラック企業の美容室をなくすために

ブラックサロンの社長の気が変わってくれるのが一番望ましいことですが、そんな理想的な流れになることなんて滅多にないですよね?

 

もしもあなたが勤めているサロンがブラック企業だと思ったら、学ぶものだけ学んだらサッサと辞めてしまいましょう。

 

ブラック企業の美容室を支えているのはイエスマンのスタッフです。

 

その支えを失ったら、威張り散らしていた王様もただの個人になります。

 

わたしが勤めていたサロンも、わたしが辞めたことが引き金となって半年でスタッフが10人近くが退社して半数になり、その後は体制も大幅に変わったそうです。

 

職場を変えるのは面倒ですが、ブラック企業で働くということはその存在を認めることになってしまいます。

 

勇気をもって今までの世界の外に飛び出せば、いかに自分が異常な状況に置かれていたことに気づけるはずです。先ほど述べたように、考える時間が奪われた状態だと自分が異常な状況にあっても、それにはなかなか気づくことができません

 

正常な思考に戻るためにも、理由がなければブラック企業の美容室とは決別するべきだと思います。

 

ブラックな美容室をなくすためにも、きちんと自分が意思表示をしましょう。

 

以上、「ブラック企業の美容室、それが当たり前だと思ってる?」のお話でした。

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