最近SNSなどを見ていると、歯のセルフホワイトニングが流行ってきているように感じます。

 

ウチの美容室にも頻繁に営業電話がかかってきます。

 

感度の高いサロンでは数年前に導入されていたようですが、果たして儲かるのでしょうか?

 

ちなみに私はそのようなことにあまり興味はありません。

 

でも、経営者の端くれではあるのでサイドメニューに関する持論をお話ししていこうと思います。ということで今回は美容師さん向けの記事になります。

美容室でホワイトニング、ちょっと流行ってる?そんなに儲かるの?

「美容室は綺麗になる場所だから、歯もホワイトニングで綺麗にしましょうね!」

 

ということで始まったサロンでのセルフホワイトニング。

 

きっと導入しようか迷っている人もいるのではないでしょうか?

 

でも、メニューとして今すぐ導入しないといけないほど緊急の案件でもありません。

 

ということで今一度考えてみました。

歯医者との違い

美容室でホワイトニングをするのと歯医者さんに行ってしてもらうのとので大きな違いは少ないかもしれません。

 

ただ美容室の方がリーズナブルな価格で提供していることが現在の状況です。

 

ホワイトニングだけに焦点を当てればたしかに安いのですが、歯医者の方が何かとアドバイスをいただいたり、治療やメンテナンスまで繋がるのでプロならではの対処だと思います。

 

例えば、歯の黄ばみが気になってホワイトニングをしに美容室へ行ったとしても、歯の黄ばみの原因が汚れではなく歯の根元にあるという話はよくあることです。

 

それらは歯科医院へ行ってレントゲンでもとらないと判断はできません。

 

せっせと美容室にホワイトニングに通っているのに、虫歯が悪化するのでは本末転倒です。

 

美容室では歯の治療をすることはできませんので、ここはあくまで歯のセルフホワイトニング。それ以外のことは診察できません。

美容室でのホワイトニングは儲かるのか?

歯のイメージ

そもそもなぜ美容室でホワイトニングが始まったのかというと、やはり単価を上げたいというのが大半の理由です。

 

サロンの業務用機器の価格は得てして高額なので、それなりの初期費用はかかります。

 

最初の頃はホワイトニングのキャンペーンをうってまずまずの結果を出したとしても、キャンペーンが終わってからも継続的に顧客がホワイトニングを頻繁にしてもらえるという保証はどこにもありません。

 

例えばホワイトニングの機器や薬品などの維持費が月30,000円だとして、ホワイトニングの単価が5,000円だと仮定すると6人が毎月施術してペイすることができます。

 

が、そこには空いているスペースを使い、人件費が投入され機会も損失するわけですから倍の12人くらいが月の最低ラインということになります。

 

ホワイトニングで儲けるためには、現在の単価で毎日1人くらいは施術してくれるイメージができないと、私にとっては検討の余地すらありません。

ブランディングの邪魔になる

美容院がオフィス街にあり、客層もビジネスパーソン主体で単価もとれるサロンならホワイトニングもイメージには合っていると思います。

 

でも「ウチは原宿っぽい、奇抜なデザインが売りです!」というようなファッションに敏感な若年層に向けた美容院なら、いきなりホワイトニングを始めたところでお客さんはあまり興味を示さないはず。

 

たしかにホワイトニングを導入しても、そんなに経費がかかるわけではないのであまり足を引っ張るようなことはないかもしれませんが、お店のイメージとして何がやりたいのか伝わらなくなってしまいます。

 

結果的に何でも屋さんのような、ブランディングがブレてしまうことも考えなくてはなりません。

逆に損することも

残念ながら「やらないよりはマシ」という動機でホワイトニングを導入し、1年後にはサロンの片隅でオブジェになっているようなサロンでは、スペースや経費、労働力の無駄になってしまいます。

 

ただ単価を上げたいという理由で、営業マンの言いなりになって機器を導入し、結果的にマイナスになっているサロンは少なくありませんし、以前私が雇われていたサロンはその典型でした。

 

まつ毛エクステのときはどうだったでしょうか?

 

最初の頃は材料費も安く、ノウハウも安い。今ならライバルが少ないので単価も高い。

 

ところが、簡単に導入できる理由からライバルが次々に目をつけ、1年も経過すると単価が半分以下になってしまいました。

 

歯のセルフホワイトニングも美容室で導入できるわけですから、まつ毛専門店やエステなどにも同じように営業マンが売り込みに行っているでしょう。営業マンは良い今年か言いません。

 

ビジネスモデルが成熟しきった頃には単価も下がり、毎日お客さんがホワイトニングをしているわりに儲からないということになってしまうかもしれません。

 

そんな儲け話にのっているうちに、労働環境が悪くなりスタッフが続かなくなってしまっては本末転倒です。しかもそれが労働環境に悪影響だということに気づかない美容室経営者がいるからタチが悪い。

 

ちょっと話がそれましたが、個人的にホワイトニングが体質に合うサロンはそんなに多くはないのではないかと思っています。

 

セルフホワイトニングを導入する前に、ご自分のサロンにそれが合っているのか今一度考えてみる必要があるのではないでしょうか?

 

以上、「美容室で歯のセルフホワイトニングが流行ってる?そんなに儲かるの?」でした。