都内で15年前くらいに一世を風靡した有名サロンが破産したとニュースになっていました。

 

yahooニュースにもなっていたのでご存知なの方も多いのではないでしょうか。

その某美容室は独自に写真集を出したり、テレビでの番組にもかなり露出していることで顧客以外からも知られるほど有名でしたが、10年ほど前から売り上げの多いスタイリストが次々に独立してしまったことや、仕事に関するネットでの悪評により業界でも良い噂をここ数年は聞いたことがありませんでした。

 

その美容室のことはあまり詳しく存じていませんが、高い単価を支払ってでも多数のお客様に足を運ばせたわけですから、きっと素晴らしいヘアサロンなのだと思います。

 

私はyahooニュースでこのことを知ったわけですが、そのニュースのコメントに美容室のブラックな勤務体制や悪評が多数よせられていたわけです。

 

その悪評は、きっとデタラメというわけでもなくコメントした人の身の回りにいる美容師達を見ていて、”そう思う”から発言しているのでしょう。

 

つまりヘアーディメンションに関係なく、わたしや美容師たち自体に悪評がついているのだということを実感して悲しい気持ちになってしまったのです。

 

美容室の雇用形態はブラックであること、ムダに料金が高い店があること、経営難の店舗が多いことなどは業界人として否定できません。実際に私が以前勤めていたサロンもその一つです。

 

美容師は師弟関係であることをいいことに、修行や鍛錬だという名目で過酷な労働条件を課して、効率化とは無縁な作業に人件費を費やすブラックサロンも存在しています。

 

最近では私の後輩が1年後に独立するとオーナーに告げると、「お前のためだ」とか言って給料を12万円まで下げられたらしいです。その後、夜もバイトをしてなんとか自分のお店を持つことができました。

 

以前勤めていたサロンのオーナーも決して下手ではないのですが、自分がカリスマだと思い込んでいてカット料金がとても高額です。しかし、実際にはお客様がその価格についてこれずオーナーの予約はスカスカです。

 

カリスマぶっている美容師は、お客さんが減ると単価を上げていく傾向にあるようですが、一昔前のカリスマ美容師ブームの頃と違うので今でもそれにすがっていてはいけないのだと思います。

 

ブームの頃は業界全体がバブルだったわけで、それが弾けてつり上がったカット料金をそのままにしていたり、おもむろにメディアに露出をしているだけでは結果がついてこなくなりました。

 

現在は美容室が飽和しているので、その中からお客様に選ばれなくてはなりません。

 

”値段は高いけど他のサロンとの違いがわからない”ような美容室をお客様は選びません。当たり前です。お客さんが1回は来店しても、2回目はないでしょう。

 

このたび、カリスマ美容室の象徴的なサロンが一つ消えたことによって、カリスマぶった美容師も考え方を改めるきっかけになれば良いなと思っています。

 

本来、美容室はお客様を綺麗にするところですから裏方の仕事なんだと思っています。

 

カリスマ美容師の時代を引きずったままの経営をしているサロンはまだ少なくありません。

 

カリスマかどうかはお客様が決めることなのですから、カリスマぶった経営はただの変なプライドなのだと思います。

 

売り上げが下がってきたら、サロンを縮小したり人員を削減したり迅速に対応すれば破産するまで会社が疲弊するようなことにはなりにくいはずです。

 

なのにカリスマ達は「縮小は恥だ!」と言わんばかりに、結局は裁判所から差し押さえられるまで営業を続けてしまうために大事になっていくわけです。

 

「カリスマだからシャンプーはしない!」て感じで、暇でも仕事をしようとしないから余計な人件費をかけることになるのです。

 

「技術には自信があるけどお客さんが来ない」と嘆いているオーナーさんがいたら、まずその考え方を改めるべきでしょう。お客様に支持されないのには理由があるはずです。

 

最後になりますが、長い記事を読んでくれてありがとうございます。かつて有名だったサロンが破綻したことについて、同じ美容師として思うところがあり今回の記事を書くに至りました。

 

カリスマ美容師という時代遅れな言葉を聞くと今でも恥ずかしく感じてしまいます。でもそれを引きずったサロンが今でもあるから未だに言われているのだと思いました。

 

以上、「有名ヘアサロンが破産!美容師をしていて思うこと。」でした。

スポンサードリンク